もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
3人の迫力にビビりながら小声で答えると、「はぁ?」と丸山さんが尖った声を出す。
「いやいや調子のってるっしょ。つーか大体、ハヅキと付き合ってる時点で何様って感じだったんだけど」
「い、いや、あれは…」
あれはほんとに付き合ってたわけじゃなくて!
だけどうまく言葉にできないまま、「あのさぁ」と瀬田さんに遮られる。
「早見さんはテキトーな気持ちで遊んでんのかもしれないけど、本気で好きだって子だっているの。
そーいう子の気持ち、考えたことあんの?」
瀬田さんの言葉に、「うっ」と嗚咽を漏らしたのは…堀内さん。
「ひどいよ早見さん…わたし、本気でハヅキのこと…好きなのに…」
えぇぇ!?泣くの!?マジで!?