もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「大丈夫!?」
きっと私の下敷きになったときにどこか打ったんだ…!
「どこ痛い!?背中!?」
優しく背中をさすってみる。
ビクッと体を震わせたハヅキが、ユラ、と私を上目遣いに見上げた。
その目がなんだかいつもと違くて。
「は、ハヅキ…?」
ハヅキの手が私の頬に触れて、そっと撫でる。と思ったら、
ギュッ
「痛っ!」
つねられた。
「バカじゃない?何呼び出されてノコノコ行ってんの?学力だけじゃなくてフツーに地頭が悪いの?救いようのないバカなの?」
「ちょ、ハヅキ、いひゃい…!」
「俺はさ。
俺以外の奴にさぁちゃん傷つけられんのが、死ぬほど我慢できねーの」