もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
顔をあげたハヅキが私の顔をのぞきこむ。
どことなく熱を孕んだ瞳に、ドク、と心臓が音をたてる。
…え、なに、これ。
心臓が。
おかしい。
ハヅキ相手にドキドキとか、ありえないんだけどっ…
戸惑ってるうちに、ハヅキの瞳が近づいて、
重なった。
触れた唇は優しくて、
…まるで恋人とするそれみたいに、錯覚しそうになる。
ハヅキなのに。
私のことを憎んでるはずのハヅキなのに…!