もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
ざーんねん。
「おはよー、さぁちゃん」
「ハヅキ!」
翌朝、登校すると下駄箱でちょうどハヅキと遭遇した。
「だ、大丈夫なの!?体は…!」
「大丈夫。まぁ、背中が内出血でけっこうエグいけど」
「えっ…」
内出血でエグいって…
「大丈夫なの?今日…テストなのに…」
今日から定期テスト。
ハヅキはぶっちぎり学年トップらしいのに、怪我のせいで集中できなかったらどうしよう。私のせいだ。
不意に、ハヅキが手を伸ばして私の眉間に触れた。
「超シワ寄ってる。そんなに心配?」