もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「そっ、そりゃぁ…」
心配でしょ。
だってその怪我
「…私のせいだし」
モゴモゴと我ながら小さい声になってしまった。
うつむいた私の、脳天にじっと視線を感じる。
「…ふーん?」
ハヅキのわずかに嬉しさを含んだ、声。
「そんなに責任感じてくれてるんだ?」
「ま、まぁ…」
「もっと感じてよ」
え。
そ、そこは、フツーなら「そんなに責任感じなくていいよ?」と言うところでは…
助けられておきながら、そんなことを思ってしまい思わず顔をあげる。
目と目が合って、ハヅキがその色素の薄い瞳をキュッと細めた。
「責任とって、俺と結婚してくれてもいいんだよ?」