もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
…背中を冷たい汗が流れた。
こわい。コワイ。やっぱり怖いよこの人。いろんな意味で!!
私の顔から手をはなして、そのままポケットにつっこむハヅキ。
「あ、そういえば今日からテストだけど」
「はぁ…」
突然世間話!?
「集中、してね」
「そりゃぁ…」
「もし赤点なんてとってみて?」
突然身を屈めたハヅキが、チュ、と私の口に掠めるようなキスを落とした。
「…楽しみだね」
ぜんぜん楽しみじゃ、ない!!