もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
似合うかどうかは別として、
可愛いよなぁ…メイド服って。
実は密かに憧れていた。
勇気がなくて、着たことなんて一度もないけど。
でも、学園祭でなら。
…これって憧れを叶えるチャンスなんじゃない!?
「じゃぁ各自、やりたい係のところに名前書きに来てくださーい」
教壇の前で学園祭実行委員長が言う。
副委員長がいつのまにやら、黒板にホスト、メイド、キッチン、ホール…など、それぞれの係名を書き出していた。
書きに行こうと席から立ち上がった瞬間、
「あ、早見さん。
早見さんの名前なら俺が書いてきたからダイジョブだよ?」
隣のハヅキが爽やかに言う。
は!?いつのまに!?