もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
…は。
「何でハヅキの許可がいるの!?」
私の言ってることは至極正論のはず。なのに。
「だって早見さんは俺のじゃん?」
まだそんなこと言ってんの!?
「おい」
私とハヅキの間に割って入ってきた低い声。
足を組んだ京星くんが、腕組をしてじっとりとハヅキを横目で見てる。
「紗英はお前のもんじゃねーし。
本人の希望無視してんじゃねーよ」
京星くん…!
「…うっさいなー」
ハヅキが綺麗な笑顔を京星くんに向けた。
「黙っててくんない部外者は」
「部外者じゃねーよ」
「俺とさぁちゃんの世界にとっては全てが部外者なんだけど。きみその筆頭」
「言っとくけど紗英は」
「俺のカノジョ?もうよくないそれ?」