もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「ざーんねん。まだまだ若いってことですよーハヅキくん!」
おもしろくなってハヅキの肩をバシッとたたくと、「黙ってろよ暴力女」と爽やかな笑顔が返ってきた。
「ていうか。俺はさぁちゃんの男の好みのが知りたいんだけど?」
私の男の好み…?そりゃぁ
「優しい人かなー、やっぱり」
「へー。強い男じゃないんだ?」
「強い男?なにそれ?」
キョトンとしていると、ハヅキが「はぁ…」とため息をついた。
「やっぱ俺ばっかりか」
「何が?」
「別に。さぁちゃんってホントバカだよねって話」
「痛っ!」
思い切りデコピンされた。ちょ、尋常じゃないくらい痛い。