もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「~~~っ、何すんの!?」
「その刺激でちょっとは思い出せば?」
「何を!?」
「このキオクソーシツ」
ハヅキがバカにしたようにそう言って、私から離れて歩き出した。
「あ、ハヅキ来てたの?さっきは来れないって言ってたのにー!」
クラスの女子がハヅキを発見して、すかさず駆け寄ってくる。
「ねーね、近くにおいしいクレープ屋あるんだって!今から食べいこ?」
「んー、いいよ?」
「やったー!」
颯爽と100均を出ていく二人。
くそー、まじでおでこ痛い…
おでこを抑えつつハヅキを睨みつけてると、クルッとハヅキが振り向いた。
私と目が合って、ニヤ、と楽しそうに口角をあげる。
「じゃーせいぜい、やりたくもないキッチン係がんばって?」
むーかーつーくー!!