もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
しらねーだろ。
「……ダメだ。もう我慢の限界」
パタリ。
隣で看板の色塗りをしていた京星くんが倒れ込んだ。
「え、どうしたの?具合悪い?」
私はメニュー表を作成していた手を止めて聞く。
心なしか顔色が悪い京星くん。
「…や、今学園祭準備期間で部活できる時間少ねーじゃん?
ちょっと前まではテストで全然部活できなかったし」
あー。なるほど。
京星くん、部活大好きだもんね。
バスケがしたくてたまらないんだ。