もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
あれは……たしか保育園の頃。
同じ保育園に、ハヅキっていう、ものすごく可愛い顔した男の子がいた。
まるで女の子みたいに可愛くて。
なぜか私になついてて、四六時中ひっついてきた。
私はそれが嬉しくて…
ハヅキがあまりに可愛くて…
いじめてた。
「ハヅキって名前女の子みたーい。顔も女の子みたいー」
「ぼく、おとこのこだよ…?」
「うっそー、ほんとは、おんなのこなんじゃないのー?」
「ちがうもん、おとこのこだもん…」
「うそだー、ハヅキのうそつき!うそつきー!」
いじめというほどのものではなかったはず。
でも、からかったり、あまりになついてくるからたまに突飛ばしたり…泣かしたり。
してた気がする…。