もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
小学校から別々で、それからもう二度と会うことはなかった。
…なのに。
「ほ、ほんとにハヅキなの…!?」
あの頃のハヅキは女の子みたいに可愛くて。
「そうだよ?さぁちゃん」
まさかこんなにイケメンに成長するなんて…!!!
「ほんとひどいよねー。さぁちゃん追いかけてわざわざ転校してきたのに、全然気づいてくれないんだもんなー」
「だ、だって…っていうか追いかけて…!?私を!?」
「そ。理由知りたい?」
「理由…?」
ふっと笑ったイケメン転校生――ハヅキが近づいてくる。
私の耳元に唇を寄せて。
囁いた。
「ふ・く・しゅ・う」