もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】





「ね?だからアッチ行こ?」




「は、はい…」




ハヅキに促されるまま立ち上がり、席を移動する女子。





こっ、こんな堂々とお客さん奪う!?




京星くんもスプーンを持ったまま茫然としていた。




こんな振る舞い、みんな怒るよ!と思ってたけど。




近くで接客していた金髪メイド・近藤は楽しそうだ。





「いや~!このドロドロ感!歌舞伎町って感じするわ~」





いやここ歌舞伎町じゃないから!



高校の学園祭だから!





「京星くん…大丈夫?」




オレンジジュースを運ぶふりして、京星くんに話しかけた。





< 287 / 537 >

この作品をシェア

pagetop