もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】






それからすぐにメイド服に着替えた。



黒いワンピースに白いエプロンの、オーソドックスなザ・メイド服。




「か…かわいい!」




全身鏡を見て思わず呟いてしまった。



かわいすぎる…メイド服が!





泉ちゃんや他のみんなにも「似合ってる!」と褒めてもらえて、お世辞と分かってはいてもつい嬉しくなってしまう。




ぐっふっふ。


あ、やばい。



彩心には悪いけど、メイド服を着れたのが嬉しくて気持ち悪い笑い方になってしまった!



一人でニヤニヤしているのはおそらくコワイので、顔をひきしめて廊下を歩いて、クラスに向かう。




さ、接客がんばるぞー!と心の中で密かに気合いを入れたとき、パシッと後ろからつかまれた腕。




「…何やってんの、オネーさん?」





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