もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
そしてどこかへ颯爽と走り去るハヅキ。
ちょっ…一体何!?
何でこんなところで、気配を消して突っ立ってなきゃいけないの!?
「あっ、紗英ちゃんいたー!」
すぐにでもクラスへ向かうつもりだったけど、動き出すより先に泉ちゃんに発見された。
「こんなところで何してるの?早くしないと、お客さん並んでるからー!」
「うっ、うん」
グイグイ私の腕を引っ張る泉ちゃん。
やっぱりめちゃくちゃ力強い。