もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
もっ、もしかして次は私がひねりあげの刑!?
やられる前に、殺らねば!
「イヤーッ!」
ハヅキのほっぺ目がけて突き出した拳は、パシッといとも簡単に受け止められる。
「…あはは」
まったく目が笑ってないハヅキ。
「助けてくれた恩人に暴力?ニンゲン終わってんね、さぁちゃん」
「え…や、あの…」
「これはキョーイクが必要だ」
ハヅキが私の腕を強く引っ張る。
そのまま走って教室を出た。