もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「ちょっ…な!?」
私の首筋に顔を埋めるハヅキ。
唇で撫でられて、くすぐったさに「んっ」と思わず身をよじった。
ビクッと動きを止めたハヅキが、顔をあげないまま呟く。
「…声、我慢しないと聞かれるよ」
そして強く吸い付かれた。
「や!やめ…」
「こーいうことしてるの、誰かに見られてもいいの?」
ハヅキの唇が段々下におりてくる。
くすぐったくて、でもそれだけじゃなくて、すごく変な感じ…!少しでも油断すると、変な声が出てしまいそう。
必死に声を我慢する私を追い詰めるように、ハヅキが鎖骨に歯をたてた。
「痛っ…」
「俺は嫌。絶対に誰にも見られたくない。触られたくない。
俺以外の男と喋んないで。仲良くしないで。笑いかけないで。
同じ空気吸わないでよ」