もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
ハヅキが横目で私を見る。
気怠そうに細められた瞳。
保健室の一人分のベッドに二人で寝転がってる。
当然人数オーバー。
必要以上に近い距離で視線が絡んだ。
「…っ、誰の、せいなの」
なぜかちょっと、片言みたいになった。
ハヅキは意地悪く顔を歪める。
「さぁ?誰でしょー?」
「なにそれ…」
「俺さ、」
ハヅキが私から視線を逸らして、天井を見る。
天井…というか、ぼんやりと、どこか遠くを見ているような。
「すっごい昔…決めた。
もう絶対“にばんめ”にはならない。
にばんめ、とかいらねー。
いちばん、じゃないと意味はない」