もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
キャラ変、ですか。










――学園祭が終わって、いつも通りの日常が戻ってきた。







「あっつ…」





いつもと変わらない授業を受けて、1日を終えて、昇降口から外に出ると、じんわり暑かった。




これから夏に向けてどんどん気温が高くなっていくのかと思うとちょっと憂鬱になる。


でも、夏休みが近付いてくるのはとんでもなくワクワクする。




「んー!帰ろ!」





夏になると楽しいこといっぱいだよねー。



花火に海に…




「紗英」




機嫌よく一歩踏み出したそのとき、後ろから名前を呼ばれた。




振り向くと、スポーツバッグを肩にかけた京星くん。




「あれ京星くん、部活は?」



「今日オフ。だから追いかけてきた」





隣に並んだ京星くんが私を見下ろした。





「紗英とパンケーキ食い行こうと思って」




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