もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
顔がカッと熱くなったのは、絶対、ゼッタイに、たぶん
この暑さのせいじゃないと…思う。
「あっれー!!!!」
そのとき、高くて、やたらとテンションの高い声が響き渡った。
「ハヅキの彼女さっそくハッケーン!!」
顔を上げるととんでもない美女が私をビシッと人差し指で指差している。
ていうかこの子たしか学祭の時の…って、
「ねぇねぇねぇ名前なに!?私、柊このみS高2年!」
ダダダッと凄い勢いで走ってきた美女が、私の至近距離で立ち止まって言った。
い、勢いが凄すぎて危うく突進されるかと…ていうか
「S高…?」
S高って、ハヅキが元いたっていう超絶進学校じゃん!