もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】





「ハヅキッ!」




一瞬で私のことなど眼中になくってしまったらしい。



柊さんはダダダッ!とハヅキ目がけて突進した。





「やっと会えたーっ!」





そしてなんと、そのままハヅキに抱き着いた!





「…このみ…離れて」




心底迷惑そうな顔のハヅキ。



このみちゃんは体を離すと、キッとハヅキを睨みつけた。




「離れて!?どの口が言ってんのー!?

急に転校するしラインは無視だしせっかく会いに行っても放置だしっ!

あんた私のことなんだと思ってるわけー!?」




そしてハヅキのワイシャツをつかんで勢いよく揺らす。




「おまっ…わかったから離れろ!うざい!」



「はぁ!?うざい!?なんなの、もういっぺん言ってみろー!!」






…は…はじめて見た。


ハヅキがこんなに、誰かにペース握られてんの。





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