もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
きゃ、キャラ設定?
そのときハヅキと目が合った。
涼しい笑顔を浮かべながらこっちに近づいてくるハヅキ。
「あー、さぁちゃん、帰るの?キョーセーくんと一緒に」
隣の京星くんにも気づいていたらしい。
「あーっ!そうそう、そうだよハヅキ!」
柊さんは久しぶりに私の存在を思い出したらしく、私を指さして大声で叫んだ。
「ハヅキの彼女、二股してるよ!?
いいわけ!?ねぇ、こーいうの許していいわけっ!?」
「…だからうるさい。お前は黙ってらんねーの?」
「何で私が黙ってなきゃなんないの!?」
…は、はじめて見た。ハヅキがこういう風に誰かと言い合いしてんの…ましてや女子と。
ていうかハヅキ、
「キャラが違う…」