もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
ボソッと呟いた私に、ハヅキが目を細めた。
そして何かを言おうと口を開…
「で!?
いい加減説明してよ!
なんで急にこんなレベルの低いとこに転校しちゃったわけー!?」
柊さんがハヅキの背中に飛びつく。
まるで駄々っ子の犬みたいだな…と思った。
そりゃS高に比べたらここは偏差値だってめちゃくちゃ低いし、特に何の取り柄もない学校だけど。
それをココで大声で言うのは…
みんなの突き刺すような視線を感じる。
ハヅキが深いため息をついて、
「このみ。お前はとにかく、黙れ」
このみちゃんを引きはがすと、まるで犬にするマテのように、手で平を突き出した。