もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】





ボソッと呟いた私に、ハヅキが目を細めた。



そして何かを言おうと口を開…




「で!?
いい加減説明してよ!
なんで急にこんなレベルの低いとこに転校しちゃったわけー!?」




柊さんがハヅキの背中に飛びつく。


まるで駄々っ子の犬みたいだな…と思った。




そりゃS高に比べたらここは偏差値だってめちゃくちゃ低いし、特に何の取り柄もない学校だけど。



それをココで大声で言うのは…
みんなの突き刺すような視線を感じる。




ハヅキが深いため息をついて、




「このみ。お前はとにかく、黙れ」




このみちゃんを引きはがすと、まるで犬にするマテのように、手で平を突き出した。





< 325 / 537 >

この作品をシェア

pagetop