もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「えっ…ちょっ、ハヅキーッ!?」
そのままもう私たちに視線は一切寄越すことなく、スタスタ校門に向かって歩いていくハヅキ。
そんなハヅキの背中を慌てて柊さんが追いかけていく。
「待ってよもうっ!ほんっと相変わらずノリ悪くない!?ねぇっ聞いてんのねぇー!」
「………」
ハヅキの腕にからみつく柊さん。
でも今度はそれを振り払うことなく、ハヅキはされるがまま、二人はだんだんと遠ざかっていった。
なんか…まるで嵐みたいな子だ、柊さんて。