もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
女子会は甘いものといっしょに。
「あーーーっ!
二股おんっ…じゃない、早見紗英さんハッケーン!」
翌日帰ろうと校舎を出たら、なんと再びあの美少女…柊このみちゃんが現れた!
だだだだっと突進!のち、私にぶつかるスレスレのところでピタッ!と止まる。
「わっ、びっくり…ていうか何で名前…」
「調べたー!ちょちょちょいっと!」
「ちょちょちょい?」
「ハヅキに聞いても全っ然教えてくれないからー!ちょちょちょいっとね?ま、S高の頭脳をもってすればヨユーだよねこのくらい!よゆー♡」
ニッコリ微笑む柊このみちゃんはすごく可愛い、というか美しい。
でも、次の瞬間にはクワッと般若の形相になった。
「ていうか!昨日はパンケーキなんかで誤魔化されたけど!今日こそ二股問題について詳しーーく聞かせてもらうからっ!」
「あの、だから二股じゃな…」
「そうと決まればレッツゴーッ!!」
やっぱり全然人の話聞かないなこの子!