もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
な、何で爆笑してるんだろう…!?
私はお腹をかかえて笑うこのみちゃんを不思議な気持ちで眺めた。というか、笑いすぎて正直ちょっと、ひいている。
そのときちょうどおかわりのパンケーキが運ばれてきて、このみちゃんは目を輝かせてナイフとフォークを構えた。
「あー笑ったらお腹へったー!いっただっきまーす!」
パンケーキを頬張りながら、このみちゃんが器用に喋る。
「なるほどねー!よーく分かった!やっぱりハヅキ、紗英ちゃんのこと大好きなんだねぇー?」
「だから何でそうなる!?」
ハヅキもそうだけどもしかしてS高の人って頭良すぎて話通じないな!?
「…逆に、どーしてこんな簡単なことが分からないかなー?」
心底不思議そうなこのみちゃん。
「あ、わかったー!紗英ちゃんってアレだ!超絶鈍感なんでしょー!」