もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「んー?とりあえず、手始めに彼氏と別れさせてあげるよ」
昼休み。
人気のない屋上前の階段の踊り場に、ハヅキを呼び出したのは私だ。
『さぁちゃんの人生、俺がボロボロにしてあげるよ』
昨日そんなことを言われてから、気になって気になって…
とりあえず「復讐って…私に何する気!?」と聞いてみたところ、そんな返答を頂いた。
「っ、じゃぁやっぱり、渓渡の浮気も嘘なんだ?
私を別れさせるための…」
「はは、そー思う?」
ダルそうに壁にもたれかかっているハヅキ。
「ほんっと、おめでたい奴だよねー、さぁちゃんって」