もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「あれっ拗ねてる?拗ねてるんだ~~!ハヅキかわいい♡」
「ほんと黙って…お願いだから」
ハヅキが心底うざったそうにそう言うと、なぜか横目で私を睨む。
え…何で私?と思った瞬間、グイッと乱暴に腕を取られて
「…さぁちゃんごときに優しくしても意味ないでしょ」
そう言った。
珍しくその顔に笑顔はなくて。無表情。
わ、私ごときに優しくしても意味ないって
「どう言う意… っ!?」
続きの言葉は言わせてもらえず。
気づいたときには後頭部を引き寄せられて、唇には柔らかいもの。