もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
でも、なんでこんなに泣かせられてるのに、常に一緒にいるんだろ、私とハヅキ。
アルバムを机に置いて、ゴロンとベッドに横たわる。
仲が良かったのか悪かったのか、小さすぎてそれすら曖昧だけど
あのときの感情なら覚えてる、なんとなく。
あの頃のハヅキはとにかく可愛くて、可愛くて
『さぁちゃんっ』
ちょっと舌足らずな声で私をそう呼ぶ、そんなハヅキを
もっとイジめて、泣かせたいって思ってた。