もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
……
「はぁ!?」
なんて失礼な!
「おい」
憤慨していたら、ハヅキがグイッと誰かに引き離された。
ハヅキの肩に手を置いた京星くんが、片手に焼きそばパンを持ってハヅキを睨みつけている。
「近い」
「…デター」
アメリカ人みたいに嫌味ったらしく肩をすくめるハヅキ。
「俺とさぁちゃんが近かろうが遠かろうがキスしてようがキョーセーくんになんの関係があるわけ?」
「…ある」
京星くんの眉間の皺が濃くなった。
「俺が嫌だ」