もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
ハヅキ…やるじゃん。
京星くんがガシガシと色の抜けた金髪を掻いた。
「油断してたわ」
「言ったじゃん?潰すって」
ヘラヘラ笑うハヅキに、京星くんは目を細めた。
「言っとくけど本気じゃねーよ」
それからは、お互い一歩も譲らない攻防戦。
京星くんがうまいのは知ってたけど、ハヅキがこんなに食らいつけるなんて予想外。
ハヅキって運動神経までよかったんだ。顔もよくて、頭もよくて――
『さぁちゃんっあそぼー!』
――いつからそんなにすごい人になってたの?