もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
二人の熱量に、どんどん私まで体が熱くなっていく気がする。
いや、というか、フラフラする。なんか、だんだん視界が霞んでいくような…
そして4対4。オフェンスはハヅキ
京星くんを鮮やかにかわしたハヅキが、シュートの体勢に入った、その瞬間
「…っ、」
グラリと視界が揺れて、急に息苦しくなって
「……さぁちゃん!?」
倒れる直前、最後に聞こえたのは床に落ちたボールの音と
ひどく焦った、ハヅキの声だった。