もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「それにしても、さぁちゃんってほんとバカだね?ふつーこんだけ熱あったら倒れる前に気づくでしょ」
そんないつも通りの憎まれ口をたたきながら、ハヅキが「あームカつく」と呟いた。
「ムカつく?」
「…普段絶対完食するお弁当残してたりとか、顔色悪かったし。もしあれじゃー、授業サボらせようと思ってたけど。
…言っとくけど、さぁちゃんのせいだから」
「え?」
「キョーセーくんに可愛いとか口説かれてるさぁちゃんのせい。あのせいで頭に血ーのぼった」
口説かれて…って、
“なんか珍しい髪形してんな”
“かわいいよ”
…もしかして、アレ?