もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「…え?」
一瞬、ハヅキの言っている意味がわからなくてフリーズした。
ハヅキは無表情でじっと私を見つめている。
「え、と…」
言葉に詰まる。というか、混乱してる。頭がうまく働かないのは熱のせい?
まるで
“好きになってほしい”
そう聞こえるんだけど…
言葉に詰まったままの私に、ハヅキが無表情を崩した。
薄く笑顔を浮かべて、私の手から紙コップを奪う。
「…じゃぁ、優しくしない。
俺、見返りもなく優しくするほどイイヒトじゃないんだよね?」