もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】








――最悪だ。




なんであんなこと言った?俺。余計なこと喋りすぎた。





好きになってくれんの?って



あんなの、告ってるようなもんじゃん。





…ま、どーせさぁちゃんには何も伝わってないんだろーけど。






ガラッと教室のドアを開ける。



まだ体育館で体育の授業中のはずだから、誰もいない――はずだったんだけど。






「…よ」





だるそうに自分の席に座っていた奴が振り向いた。





和原京星。俺の天敵。





< 410 / 537 >

この作品をシェア

pagetop