もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「うわー、コワー」
棒読みでそう言うハヅキは頬杖をついてニヤニヤしている。
全く怖がっているようには見えない。
「授業サボったと思ったら何その威勢?てっきりショックのあまり帰ったのかと思ったのに。意外と元気だね〜」
「っ元気なわけないでしょ!?別れよって言われたんだよ!?」
「へぇーよかったじゃん」
よかったじゃん、って。
私はハヅキを睨みつける。
人が不幸になってるのに何でそんなに嬉しそうなの!?