もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】






そしてハヅキと一言も交わさないまま、今日も放課後になった。




「じゃー紗英、また明日な」


「うん!京星くん最近部活行くの早いね!」


「おー、大会ちけぇし」




軽い足取りで教室を出ていく京星くん。




カバンに課題やら何やらを詰め込んでいると、ガタッと隣のハヅキが立ち上がった。



その音に顔をあげた私と、ハヅキの目が合う。




「…じゃーね、早見さん?」




ハヅキはヘラッと笑うと、それだけ言って歩いていってしまった。






…え?これだけ?






< 437 / 537 >

この作品をシェア

pagetop