もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「それでよかったんじゃない?ずっと高橋くんのこと、嫌がってたじゃん紗英」
「……まぁ」
「何今の間は」
「自分でも…わからない」
わかんないんだ、ほんとに。
ずっとハヅキと関わりたくなかった。
私のことを恨んでて、復讐するとか言ってきて、実際何度も嫌な目にあった。真剣に警察に通報したかった。
なのに。
“紗英は、ハヅキのこと嫌いなんだよな?”
京星くんにそう聞かれたあのとき
嫌いと、ハヅキが、
すぐに結びつかなかった自分に、自分が一番びっくりした。