もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「だ、だって、ハヅキ別にそんなことは言ってなかったよ!?」
「いや言ってるでしょ、ほぼ」
なぜか直接聞いた私より、間接的に聞いた彩心の方がハヅキのことを分かってるっぽい。
そっか、そうなんだ。ハヅキ、なんでか全くわからないけど私に彼氏がいると思ったんだ?だから私のこと避けて…
「…で、なんで避けんの?」
「そりゃ好きな人に彼氏ができたら今までと同じようにはー…」
「え!?すっ、好きな人!?」
…彩心が氷点下の視線を私に向けた。
「ちょっと高橋くんが哀れすぎるんだけど」
「だ、だだだだって…、わっ、私もちょっと思ったけど!
でも、昨日はっきり聞いたよ?そしたら、ばかじゃん?って…」
「……ふーん。あ、変な雲」
「ちょっ私のことついに見捨てようとしないで!?」