もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「……なんかハヅキ…私に彼氏できたと思ってるらしくて」
「あー、うん。俺が言ったから。紗英、俺と付き合うことになったから手出すなって」
「……え?」
サラッと爆弾発言をした京星くん。
「え…えっと、それは…前に私が頼んだやつ、だよね?」
ハヅキにはなぜかすぐに嘘だと見破られてたけど。
「いや違う。こないだ放課後、二人で話したろ?
教室出たらハヅキが立ってて、そこで言った」
え…え!?
放課後、って…あの、私が京星くんは友達だって伝えた…あの時だよね!?
「ちなみに抱きしめたところも、あいつ見てたよ。つーかあいつが見に来てんの分かってやったから」
淡々と次々に衝撃の事実を暴露していく京星くん。
えっと…
「なんで!?」
ちなみに今、ハヅキは教室の離れたところで女子たちの楽しく歓談中だ。