もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「な、なんでそんなことを…!?」
「あー…」
京星くんは少し考えるように間を置いたあと、クイッと口角をあげて
「復讐?」
そう言った。
ふ、復讐…!?
そのとき授業開始を告げるチャイムが鳴って。
ハヅキも自分の席に戻ってきた。
当然、私と京星くんの話もそこでお開きになる。
復讐ってそんな、ハヅキじゃないんだから…!
っていうか、何に対しての復讐…?
チラッ、と横目で京星くんを見ると、ふ、と悪戯っ子のような笑みが返ってくる。
京星くんが何を考えてるのかも全然わかんない…。