もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
その後も、ハヅキとマキ先生は何か話してたけど、全く耳に入ってこなかった。
ハヅキが…戻る?S高に。
ということは、ここからいなくなるってこと…だよね?
ガラ、と突然ドアが開いた。
ドアを開けたのはハヅキ。
ドアの前で立ち尽くす私を見て、大きく目を見開いた。
「…は…さぁちゃん?」
「…あ、の…」
うまく声がでない。
ガラ、と後ろ手にハヅキがドアを閉めて、私と向かい合う。
「ハヅキ…S高戻るの…?」