もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「…突然ですが…
高橋葉月くんが転校することになりました」
「……えぇぇぇ!?」
朝のSHRで。
マキ先生の発表に、クラス中がざわめいた。
中には泣き出す女子までいる。
「いつ!?」
「…んー、一週間後」
誰かの問いかけに、いつもと全然変わらない口調でそう答えたハヅキ。
「……紗英」
トン、と肩をつつかれて隣を見ると、頬杖をついた京星くんが私を見てた。
「…あれ。ほんとなの」
「…うん。みたいだね」