もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「お、これうまそう。明太もちもんじゃ?」
メニューを開いて、京星くんが声をあげた。
みんな何席かに分かれて座っている。
私の右隣りには彩心。そして左隣には京星くん。
なんだかんだ、今日はずっと京星くんと話している気がする。
そして向かいの席には近藤。
近藤はいつもハヅキにベッタリのくせに、何で一緒のテーブルじゃないんだろう。
そんな私の疑問を感じ取ったらしい近藤が、「仕方ないだろー」と不貞腐れた。
「ハヅキの周り女子の鉄壁ガードがすごすぎて…近づけねーんだよ!」
ハヅキはやっぱり私とは少し離れた席で、楽しそうにみんなとメニューを覗き込んでいた。