もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「紗英」
思わずハヅキを見つめていると、京星くんに呼ばれた。
「何頼む?」
今日は食べ放題&ソフトドリンク飲み放題のコースで頼んであるらしい。
「んー、どうしよっかな…
この王道もんじゃっていうの、おいしそー」
「じゃそれにするか」
注文してしばらくするともんじゃのタネが運ばれてきて、それを彩心と京星くんが鮮やかにもんじゃ焼きにしていく。
彩心がこういう、料理全般が上手なことは知ってたけど
「すごい京星くん…うまいね!」
「まーな。部活の奴らとたまに食べくるし」
軽く頷いた京星くんが、ハガシでもんじゃを一口取って私に差し出してきた。
「ん、もう食えるよ」