もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「ねぇっほんとなの!?」
「一体どんな手使ったわけ!?」
「正直に答えて!!!」
教室に入った瞬間、クラス中の女子に囲まれた。
みんな物凄い形相で詰め寄ってくる。
は…は!?一体何事…!?
「え、えっと…何が?」
おそるおそる聞くと、プッチーン!と目の前の女子の血管が切れる音がした。
「とぼけないでよ!?あんたほんとにハヅキと…「ほんとだよ?」
「ハヅキ!!」
女子たちの後ろから現れたのはハヅキ。
女子たちの輪がパッと割れて、道ができる。
「ほんとにほんと。昨日から付き合ってるんだ俺、早見さんと」
私の隣に並んだハヅキが、私の腰に腕をまわして引き寄せた。
……はい?
「…あの…今なんて?」
おそらく聞き間違いだと思い、ハヅキに確認する。
「ん?だから、昨日から俺と早見さんが恋人になったって話」
……恋人ぉ!?