もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「翔真…って誰?」
「俺だよ!!」
近藤が叫ぶ。
「あっそうなんだ!へぇー!」
「おいお前ふざけんなよ?クラスメイト歴約一年!元隣の席!!」
「いやだって普段近藤としか呼ばないからさ…わりぃ」
「軽っ!謝罪が軽い!」
ハヅキの机に顔を突っ伏する大袈裟な近藤。
というかこの2人って、仲良かったっけ?
意外だ。
「(主に顔面が)全然違うのに…」
ボソッと呟くと、顔を机から起こした近藤がニヤリと笑った。
そして私に近づいてくるとグイッと肩を組んでくる。
「実はな早見、これには俺の高等な作戦があるんだよ」
「はぁ…?」
そしてなぜかヒソヒソ声。