もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
振り向く私と近藤。席に座ったまま私たちを見てニコニコしているハヅキ。
「翔真。わかるよね?いくら翔真でも……ね?」
「……お、おう……」
なぜか突然顔をひきつらせた近藤が、パッと私の肩から手を離した。
と同時にズササッと距離を取り、なぜか怯えたような目つきで見てくる。
「…ちょっと何その目つき」
不思議に思って席を立ち近づこうとすると、「くるな!」とストップをかけられた。
「はぁ?一体なんなの突然」
「おまえは…おまえは俺を殺す気かっ!!!」
そしてどこかへ走り去る近藤。
「…はぁ?」
意味がわからない。
ハヅキはニコニコしているだけ。
彩心はスマホでレシピ検索に夢中だ。