もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】





「甘いものは大好きだよ」



ニッコリ笑いかけるハヅキにとろけそうな笑顔を浮かべる女子たち。




「じゃぁ…!」


「でもごめんね?」





ハヅキは微かに眉をさげて申し訳なさそうな表情をした。





「俺、こーいうのは“彼女”以外からはもらわないようにしてるんだ」




「……へぇー。“彼女”…ねぇ」





女子たちの鋭い視線が私に突き刺さる。




ちがうのに。ほんとの彼女じゃないのに。なんでこんな目に!!









「チョコほしいならほしいって正直に言ったらどう!?」




我慢できなくなった私は、女子たちがいなくなるやいなやハヅキに言った。




「ほしいって言ったらくれるの?」


「あげるわけないでしょ?何で私がハヅキなんかに…!」


「ふーん。保育園の頃はくれたのに」


「一体いつの話をしてんの!?」




そんなの全く覚えてないよ!






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